京都で瞑想修行に参加してみたから感想書いてみる

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2016年11月に京都の山奥で10日間の瞑想修行コースに参加してきました。
1日12時間以上、瞑想をし続けるというガチな修行です。

瞑想はここ2年くらい毎朝30分やっているのですが、なかなか集中できず雑念に邪魔されるので、一度腰を据えて実践してみたいと考えていたんです。

体験修行ができる禅寺をいくつか調べているところに、知り合いからヴィパッサナー瞑想センターというのがあると聞いて良さそうだったので参加してきました。

なぜ瞑想の修行に入ろうと思ったのか

僕は別に敬虔な仏教徒であるわけでは全く無くて、そもそもは結構ゆるい感じの考えで瞑想修行をしてみたいなーと考えていました。

  • スティーブ・ジョブズやイチローなど一流の人が瞑想を実践していたらしい
  • ストレス軽減や集中力アップ等に効果があるという実験結果も多数あるらしい
  • MicrosoftやGoogleなどの大手外資企業が社員研修として取り入れているらしい
  • 2年くらい毎朝瞑想しているが雑念だらけで集中できない!
  • 10年以上の会社員生活のなかで育まれてきた「自我にまみれた自分」を浄化したい
  • 今後の人生を心穏やかに歩んでいきたい

 

こういった動機で2016年の目標の一つに「瞑想修行に参加する」を設定していたのでした。

ヴィパッサナー瞑想とは

ヴィパッサナー瞑想とはブッダが悟りをひらいた瞑想法のこと。
ブッダの教えは、ブッダの死後にインドで仏教という宗教になってしまいました。

一方で、ヴィパッサナー瞑想は宗教に影響を受けずにブッダの教えをそのまま継承してきた瞑想法のことです。

現代においては多数の瞑想法が存在するようですが原点に遡っていくとサマタ瞑想(心を静める瞑想)ヴィパッサナー瞑想(観察する瞑想)の2つになります。

サマタ瞑想とは、仏教における瞑想の一種である。仏教において瞑想(坐禅)は止観とも呼ばれ、「止」と「観」とに大別されるが、この「止」がここで言う「サマタ瞑想」である。
それに対し、「観」はヴィパッサナー瞑想と呼ばれる。

Wikipedia:サマタ瞑想

サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想はそれぞれが異なる瞑想法なのではなく、
サマタ瞑想は精神の集中を養い、その精神集中のもとヴィパッサナー瞑想で自己観察をして悟りを開いていくということです。

ヴィパッサナー瞑想センターの修行コースは、10日間と決められていて、序盤にサマタ瞑想、後半にヴィパッサナー瞑想を指導されます。

ヴィパッサナー瞑想センターとは

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ブッダの教えを伝承していくことを目的として、ヴィパッサナー瞑想センターは非営利団体として世界各国に約300センターを運営しています。

日本には直営のヴィパッサナー瞑想センターが下記2箇所あります。

京都
〒622-0324 | 京都府船井郡京丹波町 | 八田岩上奥2-1
http://www.bhanu.dhamma.org/1121.html?&L=12

千葉
〒299-4413 千葉県長生郡睦沢町上之郷 785-3
http://www.adicca.dhamma.org/1124.html?&L=12

僕が参加したのは京都センター。↑の写真のような施設です。山小屋みたいなイメージかな。JR園部駅からバスで40分くらいの山奥にあります。

ちなみに一度10日間コースを終了した人は、世界中のどこのセンターでも瞑想修行に参加できるようになります。

怪しくないの?宗教なの?洗脳されないの?

知り合いから聞いた情報とはいえ、その方が実際にコース参加したことがあるわけではなかったので、どのような修行をするのか事前情報はほぼ無し。

公式Webサイトに記載されている修行コースのルールには下記のようなものがが記載されています。

  • 10日間コースに一度参加すると終了するまで施設から出ることは禁止
  • 携帯電話やPCなどはコース中は預けなければいけない

 

「新興宗教じゃないの?洗脳されるんじゃ・・・?」

そんな不安がよぎりましたが、修行してみたいという好奇心が勝って参加に踏み切りました。
10日後になっても連絡がなかったら、このセンターに迎えにきてくれと、一応親に伝えておきましたが(笑)

結果としては、全く怪しいことはなく、何か特定の宗教に入信させられるようなことはありません。
洗脳されるなんてこともありませんでした。

そもそもヴィパッサナー瞑想が含まれるブッダの教え(dhamma、ダンマ)というのは、仏教ができる以前からある思想なので、特定の宗教に属する考え方ではないそう。
むしろ宗教的な(盲目的な)教えを批判する考え方もダンマには含まれています。

どんな修行コースなの?

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ヴィパッサナー瞑想センターの修行コースは10日間で構成されていて、途中参加することも、途中で抜けることも出来ません

どんな修行内容なのか簡単に紹介します。

コースのルール

全てのコース参加者は下記のルールを守らなければいけません。

  • 10日間コースに一度参加すると終了するまで施設から出ることは禁止
  • 携帯電話やPCなどはコース中は預けなければいけない
  • コース中は他人とのあらゆる会話が禁止。沈黙をすること
    (コースマネージャーと指導者とだけは必要最低限の会話が許可される)
  • 指導される以外の瞑想法や宗教儀式は一切禁止
  • コーススケジュールを遵守しなければいけない

 

一日のスケジュール

最終日以外は全日程で下記のスケジュールで生活をします。

午前4時 起床
午前4時30分~6時30分 ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前6時30分~8時 朝食と休憩
午前8時~9時 ホールにてグループ瞑想
午前9時~11時 ホールまたは自分の部屋で瞑想
午前11時~12時 昼食
午後12時~1時 休憩および指導者への質問
午後1時~2時30分 ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後2時30分~3時30分 ホールにてグループ瞑想
午後3時30分~5時 ホールまたは自分の部屋で瞑想
午後5時~6時 ティータイム
午後6時~7時 ホールにてグループ瞑想
午後7時~8時15分 講話
午後8時15分~9時 ホールにてグループ瞑想
午後9時~9時30分 ホールにて質問
午後9時30分 就寝

見ての通り、寝るか、食べるか、瞑想するか、だけの生活になります。
シャワーは休憩時間に入ることが出来ます。

1日12時間ほどの瞑想

瞑想をしたことがある方ならわかると思いますが、1時間座禅を組んで座るだけでも結構しんどいですよね。
それが毎日12時間です!
辛いです。背中・腰、痛くなります。

ただ、瞑想中に身体が痛い時などは、脚を伸ばすなど姿勢を崩して5分程度、静かに休憩を取ることは可能です。

禅寺の修行で想像するような棒で肩を叩かれるようなことはありませんので、その点は安心です。

僕は最初の2日間くらい15分もしたら身体が痛くなったり、集中が途切れてしまって、姿勢を崩していましたが、特に怒られたりはしませんでした。

長い時間の瞑想も、序盤は辛いですがコース後半になるとだいぶ慣れてきます。
むしろ気持ちよくなってきますw

どんな瞑想をするの?

間違った方法を伝えないためにも具体的な瞑想法について書くのは避けますが、
簡単に言うと「自分自身を、冷静に客観的に観察する力を養っていくもの」だと僕は理解しました。

10日間、同じ瞑想法をずっとやるのではなく、毎日指導が入り深掘りしていきます。

どのようにして瞑想に集中するのか、どのように自分を観察するのかなど、毎日少しずつ難易度が上がっていくようになっています。

理論ではなく、あくまでも実践による体験を通して体得していきます。

常に客観的に冷静であることの大切さは頭で分かっていても、実際には難しいですよね。
それを体験を通して習得していくイメージです。

食事について

1食あたり玄米・白米とおかず1品です。
おかずは精進料理みたいなもので、肉料理は出ません。
味も人生で食べたことがないくらいの薄味でした。

とはいえ不味いとかでは無く、健康に良さそうだなーと思って食べていました。
(10日間でビール腹がかなり凹みました笑)

11時の昼食以降は食事がありませんが、17時にバナナとリンゴと紅茶などが食べられます。

お腹が空きすぎてやばいんじゃないかと不安だったのですが、なんせ寝るか瞑想するかしかすることがないので、大してお腹も減らないので全然余裕でした。

宿泊施設について

男女は施設が完全に分離されていますので女性も安心して参加できます。

僕は8人部屋で過ごしました。
自分のスペースは布団一枚分くらいで、プライバシーはほぼゼロです。
8人で同じ部屋で生活しているのに会話・会釈・ジェスチャーなど全てのコミュニケーションが禁止されているので、なんだかすごく不思議な気分でした。

本来、初参加の人はベッドなのですが、僕は運が悪く布団部屋だったので床が硬くて冷たかった。。。

宿舎と瞑想ホールはつながっていて、暖房がほとんど効いていないのでめちゃくちゃ寒かったです。
瞑想修行よりも寒さのほうが辛かったくらい。

初めて行く人は、暖かい季節に行くことをオススメします。
(現在、京都センターは宿舎を新しく作っていて、これが出来たらかなり快適になるらしいです)

あと同室の人のいびきがある場合があるので、耳栓を持っていくといいかな。

どんな人が参加してるの?

僕が参加したコースは、男性50人、女性50人くらいでした。
指導や講話は英語と日本語で行われるので、外人さんも数名いました。

平均年齢はおそらく30歳くらいかな。思ったより若い人が多くて驚きました。

最終日には会話が解禁されるので他の方たちと話をしましたが、怪しい人は全然いなくて、至って一般的な人たちが参加していました。

修行で得たこと

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ヴィパッサナー瞑想の最終的なゴールは、自我を捨てることによって悟りをえることですが、正直なところ10日間瞑想したくらいでそこまでいけるような人はごく一部なのではないかと思います。

1時間集中して瞑想できるようになった

僕がこのコースで得た一番大きな成果は、
瞑想を60分微動だにせずに集中して行うことができるようになったということ。

参加前は10分くらいで集中が切れて色々考え事したり身体を動かしたりしていたことを考えると、大きな進歩だと思います。

いかに雑念を捨てて自己観察に集中するかという瞑想の基本を体得できたことは大きいのかなと。

しかも集中して瞑想をすることで良い脳波が出ているのでしょうか?後半は瞑想自体が気持ちよくなってきました。

 

※ちなみに↑の画像のような瞑想ポーズってよく見ますよね。
ヴィパッサナー瞑想では姿勢やポーズは厳格に決まっていないので、座禅っぽく手を組んだり色々と試してみたのですが、1時間動かずに瞑想ができる最もリラックスできる姿勢を探っていくと、自然とこのポーズになったのが面白かった。

10日間、外界からの情報を遮断すること

日々生活していると色々な情報に翻弄されますよね。

仕事メール・チャット・テレビ・雑誌・本・Facebook・Instagram・・・。
大量の情報に日々晒されて、感情はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。

心が落ち着く暇なんてないのが現代人だと思います。

そんな現代社会で、すべての電子機器やTV・新聞・本や他人とのコミュニケーションをなくし、あらゆる情報から遮断された10日間を送るというのはとても良い経験でした。

落ち着いて自分と向き合うことが出来ます。
物事をシンプルに考えるようになるとか、上手く言えないけどなんかそんな感じ。

今後に瞑想をどう活かしていくか

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正直なところ、悟り・無我・解脱などは10日間修行しただけではまだまだよくわかりません。

自我や願望を捨て去って生きていくことを、実生活や仕事の面でどう取り入れていけばいいのかもまだわかりません。

例えば、現代の多くの人が過ごしている会社員生活というのは、いわゆる競争社会ですよね。
出世するためには、他人と自分を比較して自分がいかに有能かをアピールしていかなければ生き残れません。
(経営者だったら、他社と比較していかに自社が有能かをアピールします)

望む望まざるに関係なく、他人との競争に勝たないといけない生活を強いられるているわけです。

そんな会社員生活で、願望・自己への執着を無くした「無我」を追求することなんてできるのか疑問。

 

ただ、「悟り・無我」を実生活において目指すべきかは別としても、
常に冷静に自分を客観的に見て自分の思考や行動を制御するという技が人生において役に立たないはずはありません。

とりあえずは瞑想を継続していくことで少しずつ何かが変わってくるかもしれないので、1日朝夕1時間ずつの瞑想を1年間継続していこうと思います。

心穏やかに、シンプルに人生を送っていくために。

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